ディシャーシャ

ディシャーシャ（現地ではデシャシェとして知られる）は、ナイル川の西側、ベニ・スエフ地域に位置する隠れた宝石です。この村は、砂漠の広がりを見下ろす崖の高い位置に刻まれた、興味深い岩窟墓群に最も近い場所として有名です。これらの墓は古王国時代に遡り、エジプトの豊かな歴史を静かに見守る番人のように立ち続けています。

ディシャーシャへの旅は、それ自体が冒険です。耕作地の端に位置するこの遺跡へは、長い石段を登ってアクセスします。その先には、主要な墓を抱えるテラスがあり、その向こうには広大な砂漠が地平線まで広がり、生命と永遠の時間の対比が息をのむような光景を作り出しています。

1897年、著名な考古学者フリンダース・ペトリーがエジプト探査基金の下でこの地を発掘し、第5王朝時代の多くの遺物や墓を発見しました。その中でも、イントイの墓は特に注目されます。この墓は、要塞化された町の包囲戦を描いた珍しいレリーフや、木工を含む古代の産業の活気ある情景で知られています。

ここでは、驚くほど保存状態の良いリネンの衣服や陶器も発見され、現在はロンドンのペトリー博物館に展示されています。イントイの墓は、