「ようこそ」という言葉をこれほど頻繁に口にする国は他にありません。そしてエジプト人がその言葉を口にするたび、それは本心からの歓迎です。悠久の歴史を持つ古代エジプト文明が人々を魅了し続ける一方で、現代のエジプト人も同じように驚くべき存在です。
モーセ山
モーセ山「ジベル・ムーサ」
シナイ山は、聖書でホレブ山としても知られ、現地ではジベル・ムーサと呼ばれる、モーセが十戒を授かったとされる重要な宗教的地です。標高2,285メートルとエジプトの中でも高い山の一つであり、山頂には小さな正教会の教会とモスクが建っています。この山はジベル・サフサファやジベル・ロザを含む山塊の一部であり、古い教会、庭園、修道院の遺物が点在しています。
ラクダ道と山頂へのルート
最も一般的な登山ルートは修道院から始まり、アッバス・ヒルミ・パシャ1世によって整備されたラクダ道や修道士たちが築いた「悔い改めの階段」を通ります。また、あまり人が通らないルートもいくつかあります。これらのルートではガイドが必須です。
ワディ・エル・ディールとワディ・イスバイヤを結ぶ峠
このエリアからは、古代の交易路の一部であるワディ・イスバイヤを望むことができます。かつてはラクダのキャラバンが修道院に物資や巡礼者を運んでいました。
ガラクティオンとエピステメ
ラクダ道沿いには、4世紀に活躍した修道士ガラクティオンと修道女エピステメの名前を冠した修道院を見ることができます。
ラクダの停留所と切通し
山頂へ向かう道には、エリヤの盆地や山頂への最終段階となる階段に続く、山を切り開いた狭い通路があります。
シナイ山の山頂
標高2,285メートルの山頂からは、スエズ湾やアカバ湾まで見渡せることがあります。この場所は、キリスト教徒やイスラム教徒にとって神聖であり、ユダヤ教の伝統でも重要視されていますが、正確な場所については議論の余地があります。
山頂には三位一体教会があり、そこは神がモーセに律法の板を授けた岩の上に建てられたとされています。
エリヤの盆地(ファルシュ・エリヤフ)
モント・サフサファと山頂の間に位置し、古い木々、井戸、そしてエリヤが神と語り合った場所を記念した教会などがあるエリアです。
悔い改めの階段とエリヤの門
6世紀に完成したこの階段は、エリヤの門へと続く精神的かつ身体的な挑戦を象徴しています。エリヤの門も同じ時代に遡ります。
許しの門(Shrive Gate)
歴史的にこの門は、巡礼者が山頂に登る前に告解をする場所とされていました。
経済管理人の聖母礼拝堂(Oikonomissa)
この礼拝堂は、修道院の経済管理人と聖母マリアが関与する奇跡的な出来事を記念しています。
シメオンの泉
下山中に立ち寄ることができるこの泉は、ユダヤ人を洗礼した聖スティーブンに関連付けられています。
ジベル・ロザとラス・サフサファ
これらの山々はシナイ山と山塊を形成しており、いくつかの歴史的および宗教的な遺跡があります。
まとめ
シナイ山は自然の美しさ、古代の伝統、そして物語が織りなす場所であり、訪れる人々にとって歴史的かつ宗教的な重要性を持つ場所です。
作成日:2020年3月18日
更新日:2025年3月23日
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