「ようこそ」という言葉をこれほど頻繁に口にする国は他にありません。そしてエジプト人がその言葉を口にするたび、それは本心からの歓迎です。悠久の歴史を持つ古代エジプト文明が人々を魅了し続ける一方で、現代のエジプト人も同じように驚くべき存在です。
聖カトリーヌ修道院
聖カトリーヌ修道院
シナイ山麓に位置する聖カトリーヌ修道院は、宗教的および歴史的に極めて重要な場所です。以下にそのさまざまな側面について詳しく説明します。
修道院の複合施設
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燃える柴の場所とイテロの井戸の跡地に建てられています。
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修道院本堂、9つの礼拝堂、鐘楼、そして複合施設内にはさらに12の礼拝堂が含まれています。
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大主教の住居、巡礼者の宿泊施設、管理事務所、パン焼き場、食堂、僧房、図書館、イコンの保管庫、セミナールーム、作業場など、多様な施設が整っています。
ユスティニアヌスの要塞
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6世紀にユスティニアヌス皇帝によって建設され、高さ10~20メートル、厚さ2~3メートルの城壁があります。
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北壁はナポレオン時代にフランス兵士によって修復されました。
修道院の入口
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元々の西壁の入口は何世紀も前に塞がれ、詩篇の一節がその上に刻まれています。
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現在の入口は1862年頃のもので、鉄製の扉が3枚あります。
修道院の建物
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花崗岩、木材、葦、土工事などの地元の素材を使用して建てられました。
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聖堂は石造りの花崗岩で建設され、有名な「変容」のモザイクや多数のイコン、その他の宝物を収蔵しています。
僧房(セル)
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傾斜地に建てられたため、複合施設内に分散しています。
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最古の僧房はバシリカの南側にあり、他のものは14~16世紀に遡ります。
変容のカトリコン(修道院本堂)
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紀元542年に建設が始まり、9年かけて完成した三廊式バシリカです。
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「変容」のモザイクや多数のイコンなど、重要な芸術作品を収蔵しています。
鐘楼
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6世紀の基礎の上に1871年に建設されました。
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ロシア皇帝アレクサンドル2世から寄贈された9つの鐘を収蔵しています。
聖なる柴の礼拝堂
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修道院で最も古い聖域で、巡礼者は靴を脱いで入ります。
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受胎告知の祝日を記念し、修道士の頭剃式や典礼が行われます。
モーセの井戸
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カトリコンの北側に保存されており、聖書によればモーセがイテロの娘たちと出会った場所です。
食堂(レフェクトリー)
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11世紀に建設され、歴史的な銘文や芸術作品で飾られています。
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15世紀に遡ると思われる巨大なクルミ材のテーブルが特徴です。
モスク
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修道院内に位置し、11世紀に改修されました。
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もともと修道院の食堂として使用されていました。
周辺地域
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修道院の庭園、聖トリフォンの礼拝堂、骨蔵室があります。
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庭園では、修道士たちのために果物や野菜が栽培されています。
キリルウ複合施設
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1859年に建設され、女性訪問者や修道女たちの宿泊施設として利用されています。
医療クリニック
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修道士、ベドウィン、訪問者に医療や歯科医療を提供しています。
その他の建物
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修道院の作業場、労働者のための部屋、ゲスト用の宿泊施設などが含まれます。
この詳細な説明は、修道院の豊かな歴史、建築的重要性、修道士共同体や訪問者のために果たしている多様な役割を明らかにしています。
作成日:2020年3月18日
更新日:2025年3月23日
聖カトリーヌ旅行ガイド

